北朝鮮、ミサイル発射失敗
直後に爆発黄海に落下/市長「宮古への影響なし」
北朝鮮は13日午前7時39分ごろ、「人工衛星」の打ち上げと称して準備を進めていた長距離弾道ミサイルを発射した。北朝鮮の朝鮮中央通信は「衛星」打ち上げに失敗したと伝えた。日本の防衛省関係者は、上空約120㌔まで上昇後に爆発、黄海上の9カ所に落下したとみている。藤村修官房長官は記者会見で「(発射は)失敗したと判断している」と表明、田中直紀防衛相は「(日本)領域への影響は一切ない」と述べた。これを受け、下地敏彦市長は同日午前に記者会見を開き「宮古島市にも特別な影響がないと聞いて安堵している。市民は通常通りの生活を続けてほしい」と話した。
市は、同日午前11時5分に危機管理対策本部(本部長・下地市長)を解散。同本部の中にあった対策室は、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が宮古島市から撤収されるまで設置される。
下地市長は会見で、上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地内に配備されているPAC3と、配置された空自、海自の計200人の撤収については「自衛隊は本日(13日)、ミサイルが発射されたことで、なるべく速やかに撤収の作業にかかりたいと言っている。ただ、撤収に当たってはあれだけの装備や車両であり、運搬するには船舶しかない。その船舶の手配にしばらく時間がかかると話している」と述べた。