トライ招待に感謝
震災地の選手家族らが市長に
第28回全日本トライアスロン宮古島大会に出場した東日本大震災被災地の選手で、同大会実行委員会から家族招待を受けた選手の家族らが16日、市総合体育館に大会長の下地敏彦市長を訪ね、招待に対してお礼した。
同家族招待は震災被災3県(岩手、宮城、福島)から出場選手の7家族9人の旅費、滞在費を支援し招待したもの。下地会長は「今大会ほど暑い大会はなかったと思う。その中で、被災地から出場された選手の皆さんもよく頑張った。完走おめでとう」と選手の奮闘をたたえた。
大竹一幸さん(34)=福島県=は「昨年大会に出場するつもりだったが、震災発生で出場できなかった。2年越しの思いがかない、宮古島の皆さんの温かい心に感謝している」と招待を受けた妻宏美さんと共に謝意を表した。
また、今大会のゴールで結婚セレモニーを行った佐藤貴孝さん(40)=福島県=は妻美幸さんと連れだってお礼に訪れ、「昨年も出場する準備を進めていたが、宮古島に行ける状態ではなかった。ゴールで思わず泣いてしまったが、妻のウェディングドレス姿に感動したわけではなく、暑く辛いレースをフィニッシュできたことに涙した。できれば抱きかかえてゴールしたかったが、そこまで体力が残っていなかった」と話し、笑いを誘っていた。
招待を受けた選手の家族らは今大会に寄せる、それぞれの思いを述べて感謝の気持ちを表した。