PAC3、宮古島から撤収
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に備え、上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地内に配備されていた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)2基の空輸での撤収が17日、午前と午後の2回に分けて行われた。PAC3は、同基地から現在は使用されていない、旧宮古空港ターミナル前エプロンまで車両で運ばれた後、航空自衛隊のC-130輸送機で名古屋空港に移送された。撤収作業中、宮古空港からは民間航空機の離発着が相次いだが、市空港課によると大きな影響はなかった。18日は、PAC3配備に関連するレーダー車両などの撤収作業が平良港で行われる予定。
午前8時50分ごろ、PAC3の発射台を載せた自衛隊の車両が同エプロンに到着。輸送機は同9時50分ごろに着陸した。
撤収作業は、迷彩服などを着た自衛隊員約20人が当たった。PAC3の発射台は10㌧用クレーン車を使い慎重に台車に移された後、午前11時45分ごろに輸送機後方の搬入口から積み込まれた。
1基目の積み込み作業は、途中、輸送機から油が漏れるトラブルがあったが午前11時45分ごろに完了し、午後0時17分に離陸した。2基目も1基目と同様に行われ、午後2時50分に離陸した。
市空港課によると、撤収作業による宮古空港の使用は16日までだったが、台車を運ぶため18日まで延長したという。