メーンスタンドを改修へ/宮古島市陸上競技場
トレーニング室完備/10月着工、供用は来年4月
宮古島市が来月から市陸上競技場メーンスタンドの改修工事に着手する。既存のスタンドに比べて規模、施設内容ともに充実させる改修で、トレーニングルームや屋内ランニングコースほか、シャワー室、会議室なども完備する。来年3月に完成、4月から供用を開始する。今年3月にトラックタータンの張り替えを完了したばかりの競技場。新たな改修工事で、さらに充実した施設として内外の注目を集めそうだ。現スタンドの解体工事は今月中に始まる。
担当課の市民スポーツ課によると、メーンスタンドの長さは約80㍍になる。既存スタンドの22・5㍍と比べると規模は3倍以上。
スタンドの1階部分にウエイトトレーニング用のトレーニングルーム(冷房完備)、雨が降っていてもぬれずにウオーミングアップができる54㍍のランニングコース2本を設置する。さらに役員室や会議室、既存の施設にはないシャワー室を設置するほか、利用者の入退場を管理する事務所を入り口に置く。
2階部分は放送室や観客席になる。身体障害者用の席を用意するほか、短距離走などで使用される写真判定機の設置台も導入する。
改修に伴って入り口を変更する。現在は体育館側が主な出入り口だが、改修後はメーンスタンド後方を出入り口とする。専用の道路を設置して利用者を誘導、駐車場は東西両方を整備し既存以上の駐車台数を確保する。
バックスタンドには倉庫兼掲揚台を新設する。現在はメーンスタンドに収納している棒高跳や走高跳用マットを収納する。
外周スタンドは10月に着手。メーンスタンドと同様、来年3月には完成させる。
改修工事に伴い一般市民の競技場利用が制限される。現在主な出入り口となっているホームストレート体育館側の入り口は着工段階から使用禁止になるため、利用者はバックストレート側の東西入り口の2カ所から出入りすることになる。改修工事中は夜間も含めて利用できるが、担当課は危険回避のため「できるだけ夜間の利用は控えてほしい」と呼び掛けている。