PAC3機材撤収完了
市の危機管理対策室も解散
北朝鮮の「衛星」と称する弾道ミサイル打ち上げに備えて配備されていた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)と、関連車両が18日までに宮古島から撤収し、作業はほぼ完了した。それに伴い、市に設置されていた危機管理対策室(室長・安谷屋政秀総務部長)は同日午後2時に解散した。自衛隊員は19日に移動の予定。
この日の午前、航空自衛隊宮古島分屯基地を2回に分けて出発した車両約30台は、平良港第2埠頭に接岸していた民間のチャーター船「第1有明丸」に手際よく積み込まれた。午後1時10分すぎ、目的地に向け出港した。積み込まれたのはPAC3の台車2台を含む約30台で、同船が石垣島から輸送してきた自衛隊車両約20台とともに目的地に向かった。
PAC3の発射機2基は17日、宮古空港から航空自衛隊の輸送機で2回に分けて運び出された。輸送機積み込みの際に使われたレール付きの台車は18日、輸送機で搬出された。
撤収の完了で下地敏彦市長は「何事もなく終わって良かったと思うが、万一のことに備えるのが危機管理の第一歩。常にそのように態勢を組む必要がある」と話した。