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2012年4月17日(火)22:54

県宮古農林水産振興センター所長/與那嶺 宏明さん(56歳)

イモ産業化計画支援に意欲


與那嶺宏明さん

與那嶺宏明さん

 與那嶺宏明さん(56)が、県農林水産部宮古農林水産振興センター所長に就任した。宮古島赴任は、1979年に県職員に採用されて最初に勤務した県農業試験場宮古支場以来33年ぶり。「地下ダムの水に海水が混じるケースを懸念して行った『塩水かんがい試験』が思い出に残る」と話す。


 宮古の有望作物の一つに、市が推奨するイモを挙げる。「イモは加工から販売までを地域で行う6次産業化が可能な作物。観光土産品も作れると思う。県もそのための支援をしていきたい」と抱負を語った。

 地下ダムの水利用農業の進展に向けては、ほ場整備率が48%と県平均の56%より低くなっているのが課題と指摘。基盤整備の進展と並行して、雨に頼らない水利用施設園芸農業の推進に力を注いでいくと意欲を示した。

 本庁では、農業担い手の育成確保にも携わった。今年度から、農業をしたい人に「レンタル農場」を貸し出す制度がスタートするという明るい材料を紹介。JAや市町村が遊休農地などを集積して、希望者に提供し、県が賃貸料を負担する制度になるとの見通しを示した。新規就農者に一人当たり150万円を生活資金として給付する制度もスタートするという。

 與那嶺 宏明(よなみね・ひろあき) 1955年10月生まれ。浦添市出身。琉大農学部卒。1979年県庁入り。北部農林水産振興センター副参事、園芸振興課長、営農支援課長を歴任。12年4月宮古農林水産振興センター所長。趣味は読書、囲碁、将棋。

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