坂井氏が出馬見送る/県議選
無投票の公算か/現職2氏はすでに表明
【那覇支社】任期満了に伴う第11回県議会議員選挙(6月1日告示、同10日投開票)の宮古島市区(定数2)に出馬表明する意向を示していた元職の坂井民二氏(62)は19日、同選挙に立候補しないことを明らかにした。同選挙には現職の座喜味一幸氏(自民)が先月30日に、奥平一夫氏(無所属)が今月11日にそれぞれ出馬を表明しており、坂井氏の出馬見送りによって、同選挙は現職2氏の無投票の公算が大きくなっている。ただ、市議会の一部には新人擁立を模索する動きもあることから、流動的な情勢。
坂井氏の関係者によると、同氏を推す根強い支持層はあるものの、選挙区内外の政治情勢の変化が最もネックになった。支持構図が大きく変化し、同氏はこれまで通りの支持基盤を構築することが困難な状況だった。
元職時代のオリックスキャンプ誘致や伊良部大橋建設の予算化、新宮古病院建設などに関わった政治実績は評価されているものの、元職を退いた後に市政、国政ともに政権交代し、同氏の支持層がまとまらないという状態にあった。
坂井氏は来る県議選出馬を見送ることについて、「立候補への環境整備を図ることに専念したが、家族の反対もあり、難しい要素が重なってしまった」と述べた。「宮古での政治活動をすべてあきらめたわけではない。これから支持者にも説明し理解を求めていく」と話した。