鋼製箱桁が到着
大橋主航路部の2個目/26日架設へ
建設中の伊良部大橋主航路部に、弓形に架設する鋼製箱桁3個のうち2個目が18日、平良港に到着した。長さが140㍍、幅16・1㍍、重さ約1300㌧とかなり大きい。1回目の架設工事は今月26日に伊良部側で予定し、吊り上げ作業には、巨大クレーン船を使う。
主航路部は、長山水路に架かる420㍍の区間。同所に140㍍の鋼製箱桁を3個連結する。
クレーン船の大きさは、長さ120㍍、幅㍍、アームの先端の高さが145㍍。最大4000㌧を吊り上げる能力があるという。
伊良部側の箱桁は、三重県津市の工場で、1年6カ月掛けて製作した。3月27日に三重県を出港。途中、悪天候のため鹿児島、沖縄本島の金武湾港に寄港し、宮古に着くのに約3週間掛かった。
主航路部の鋼製箱桁架設完了後は、伊良部側でのコンクリート製箱桁架設工事に入る。同箱桁は、主航路部を通して伊良部側まで運ぶ。大橋の開通は14年3月末を予定している。
伊良部大橋は、3540㍍の海上橋などで、宮古島と伊良部島を結ぶ離島架橋。伊良部島が離島ゆえに医療や教育、福祉などの面で、不便を余儀なくされている状況や、過疎化の進行、産業の衰退など同島の諸問題解決を目的に実施している。