献血者数が伸び悩み/宮古地区
血液不足、需要満たさず
宮古地区における献血者数が伸び悩み、横ばい状況で推移していることが県赤十字血液センターのまとめで分かった。年間の目標人数は達成しているものの、医療の需要が増え供給が不足しているのが現状だ。島内のみで血液が確保できておらず、県外からの供給に頼っている。同センターでは「特に離島においては血液の自給自足の確立が重要」と話している。
1989年度からのデータで献血者数の推移を見ると、91年度の2359人をピークに年々減少。2001年度には初めて千人を割り込んだ。04年度からは千人台に回復したものの、11年度までは1100人台~1400人台でほぼ横ばい状況で推移している。
献血者数の伸び悩みは県全体でも同様で、同センターでは少子高齢化の進行や人口減少などが背景にあると指摘。10~20歳代は減少しているが、30~60代は増えているとして「若いうちから献血に対する意識を高めさせることが必要。地道な活動が血液の安定供給につながっていく」と話している。
宮古地区での移動献血は毎年5月と10月の2回行われている。同センターでは、今回から期間を延長し、市民に献血への機会を増やす予定だ。「離島では、夜間や台風の時に島外から血液がもらえない場合がある。患者の生命を脅かさないよう、島内で血液の自給自足が図られるようにすることが重要」と話している。
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問い合わせは同振興会(電話03・5570・5008)まで。