緑肥用ヒマワリ種子まく/地区農業振興会
「さとうきびの日」関連行事で
県が1977年に創設した「さとうきびの日(毎年4月の第4日曜日)」の関連行事として、宮古地区農業振興会(会長・下地敏彦市長)は20日、下地地区の圃場約100㌃でキビの緑肥用としてヒマワリの種子50㌔をまいた。参加者ら約80人は、今後のキビ増産を願った。
播種式で、下地市長は「今期収穫のキビは天候不良で大打撃を受けた。これから植え付けるキビは丁寧に植え付け増産につなげたい。緑肥となるヒマワリの種子をまくことは、増産に向けての第一歩である」と述べ、参加者らを激励した。
宮古農林水産振興センターの與那嶺宏明所長は「近年のキビ生産量は30万㌧を越えていたが、昨年の自然災害の影響で大幅な減産となった。改めて台風対策の必要性を思った。今後も防風対策や病害虫防止の対策に取り組み、キビを増産して行きたい」と決意を新たにした。
キビ生産者代表で下地地区さとうきび生産組合の川満省三組合長が、キビ増産を宣言。「2011年産のキビ生産量は、相次ぐ台風接近や昨年春先の低温・天候不良などの影響により、生産農家の努力もむなしく20万2000㌧の実績となり復帰後最低の記録となった」と説明。
その上で「幸いにも収穫後の株出し管理や春植え面積の増大など、生産回復に向けた取り組みは順調に推移。宮古地区のキビ生産目標38万㌧の早期必達に向けて増産を宣言する」と強調した。
この後、参加者らは、ヒマワリの種子を丁寧にまき、大きく成長するよう願った。