11年ぶりに0.6倍/有効求人倍率
3月宮古 新規求人9カ月連続増
宮古公共職業安定所(岩野眞司所長)管内の2012年3月の有効求人倍率(求職者1人当たりの求人数)は0・6倍と、01年3月の0・62倍以来11年ぶりに0・6倍台に回復した。新規求人数は前年同月比34人(11・8%)増の321人、同比9カ月連続増加した。就職件数は4カ月連続増加し、前年同月と比べ、61件(53・5%)増の175件だった。岩野所長が27日、管内の3月の雇用の動きを発表した。
0・5倍の後半から0・6倍台の比較的高い求人倍率は、大型スーパーのオープンや、介護保険のスタートがあった00年度以来。医療業を中心にサービス業や、卸、小売業からの求人が好調に推移した以来となる。
有効求人倍率は、6カ月連続上昇した。求人数は4月も前月比20%程度増えており、求人倍率は一層の上昇を見込む。
3月の宮古の有効求人倍率0・60倍は、県平均の0・37倍を大きく上回った。
3月の新規求人数を業種別(前年同月比)に見ると、医療福祉83人(2件、2・5%増)、卸売・小売業62人(18人、40・9%増)、宿泊業・飲食サービス業43人(18人、72・0%増)、建設業19人(8人、72・7%増)、農・林・漁業16人(15人、1500%増)-などが好調だった。
4月の月間有効求職者数は1690人(282人、20%増)、月間有効求人数は1020人(同比368人、56・4%増)となった。
就職件数175件の内訳は県内が173件、県外が2件だった。