宮古上布の技術継承/後継者育成事業閉講・開講式
2011年度宮古上布後継者育成事業の閉講式と12年度の開講式が1日、宮古織物事業協同組合であった。修了者は4人、研修生が3人。同協同組合の長濱政治理事長は「国の重要無形文化財である宮古上布の技術を継承して全国、世界に発信できる製品を作り、島の産業として根付かせてほしい」と激励した。
同事業は宮古上布の各工程の技術者確保を最終目標に、基礎技術取得者を養成している。
あいさつで黒島師範県宮古事務所長(代読)は「今回の伝統技術の習得を契機に、宮古上布の後継者として日々精進されることを願う。さらにその技術を次の世代へ継承していただければ幸いに思う」と祝福の言葉を述べた。
修了生で東日本大震災被災地である福島県出身の鈴木真紀さんは、家族が無事だったことを報告。「今後は、難度の高い十字絣に挑戦したい」と決意を述べた。
講師の上原則子さんと、本村三子さんは「立派な織り手になってください」と激励した。
製織部門の修了者と研修生は次の通り。(敬称略)
【11年度修了者】鈴木真紀▽根間千鶴▽神谷美幸▽与那嶺ひとみ
【12年度研修生】楚南寿子▽下地積▽長田あけみ