稚ガニ20万匹超を放流/11年度・栽培推進協
水産資源増に貢献/子供体験、教育にも生かす
宮古地区栽培推進協議会(会長・下地敏彦市長)は3日までに2011年度に海に放流したタイワンガザミ(稚ガニ)シャコガイ類(稚貝)、シラヒゲウニ(稚ウニ)、ハマフエフキ(稚魚)の実績と12年度計画をまとめた。放流が最も多かったのは稚ガニで20万6178匹。今年度は前年度より5万匹多い25万匹を放流する予定だ。11年度に放流を体験した園児、児童は計140人だった。
同協議会では「今後も作り育てる漁業に力を入れ、豊かな水産資源増大や海域の環境保全に取り組んでいく」と話している。
稚ガニの以外の放流実績は▽稚貝13万5100個▽稚ウニ3万6028個▽稚魚1万2000匹-。
タイワンガザミの稚ガニの放流は、下地の与那覇湾を重点に狩俣西の浜4万4200匹、平良トゥリバー地区3万8263匹、伊良部佐和田の浜2万4000匹などとなっている。
シャコガイ類の内訳では、ヒメジャコの稚貝が養殖用配布で多良間村3万個、平良狩俣地区3000個、城辺地区2000個など。ヒレジャコの稚貝の放流では、宮古島海中公園地先5万個、平良高野地先5万個。
シラヒゲウニの稚ウニ放流では、平良狩俣漁港地先が1万5000個、平良大浦湾1万528個、伊良部地先1万個など。
ハマフエフキの稚魚放流では、伊良部牧山地先が4000匹、海中公園地先と多良間普天間港にそれぞれ3000匹、トゥリバー地先など計2000匹。
新年度の放流計画を前年度と比べると、シラヒゲウニの稚ウニが4万8000個で1万2000個増、シャコガイ類の稚貝が5万3000個で7万7000個減、ハマフエフキの稚魚8000匹で4000匹減となっている。