手作りの味に挑戦
親子100人参加 ゆし豆腐、イモ団子作り
市社会福祉協議会(川満省三会長)は3日、市福祉社会センターで「親子ゆしトーフ作りおよびイモダンゴ作り」を実施した。園児・児童とその保護者、民生委員児童委員、地域住民ら約100人が参加。全員が昔ながらの出来立てのゆし豆腐とイモ団子に舌鼓を打ち「おいしい」と歓声を上げていた。
児童福祉週間(5~11日)の一環。世代間の交流▽親子の触れ合い▽子どもたちが明るく伸び伸びと育つ環境作り▽豊かな愛情に包まれながら夢と希望を持って未来の担い手としてたくましく育っていく-などを目的に開催した。共催は市城辺民生委員児童委員協議会(砂川美枝子会長)。
子どもたちは、平たい円筒状の石を上下に重ねたひき臼に挑戦。上の臼の穴にゆでた大豆が落とされると、上の臼に取り付けられた回転用のハンドルを回し、大豆汁を外に送り出して容器に溜めた。
大豆汁は布に入れて搾り、おからと汁に分離。汁は大なべに移され、たき火で数時間かけて炊きあげ、にがり用の海水を入れて完成させた。
一方、イモ団子作りでは、子どもたちがきねと大きなしゃもじでジャガイモとニンジンをつぶして混ぜ合わせ、調理担当者らが味付けした。食べやすい量をビニール袋に入れ、両手で丸めて仕上げた。
川満会長は「昔は家庭によっては島豆腐やゆし豆腐などを作っていた。自給自足の生活で知恵があった。参加した人たちは、物作りの大切さを実感してほしい」と話した。
砂川会長は「このイベントは昭和60年ごろから行っている。今後もずっと続けたい」と意欲を見せた。
親子で参加した城辺小4年の友利櫻さんは「臼を回した体験が楽しかった。ゆし豆腐もおいしかった」と笑顔だった。