リズミカルな発音で/文科省公開授業
直山先生の英会話に生徒集中
文部科学省教科調査官を招いての公開授業と講演会が8日、平良中学校で開かれた。国立教育政策研究所教育課程研究センターの直山木綿子調査官が1年6組の生徒32人を対象に英語の授業を行った。楽しくリズミカルな発音で「好き」「嫌い」を表現する直山さんの授業に、生徒全員が集中。直山先生の英語での問いかけに対して、生徒らは元気よく応答していた。
同公開授業は「わかる授業」の構築を目指して授業改善への指導助言を直接、調査官から受けることにより、市立学校における学力向上の充実を図ることを目的に実施されている。同日の公開授業には市内の英語担当教諭を含め75人の教師が集まり授業の様子を見学した。
直山さんはこれまでに4回、宮古島市内の小学校などで公開授業を行っている。リズミカルでクリアな発音と、生徒の興味をひきそうなSMAPの話題などを授業に組み入れ、テンポ良く英会話の練習を生徒たちと繰り返した。
公開授業終了後、直山さんは、「コミュニケーション能力の素地を養う・生かす指導のあり方」と題し外国語活動で目指す子どもの姿などについて教師らに講演した。
公開授業に出席した前原美南海さんは「先生のテンションが高く楽しく集中できた。関西弁の話しことばも印象的で、おもしろい授業だと感じた」と、また、平良第一小でも授業を受けたことのある平良貫太君は「先生はおもしろくて、とても優しい。小学校の時から英語が好きになった」と話した。
直山さんは宮古での公開授業について、「小学校で学んだことの応用だが非常に素直な子が多く授業の導入がし易い。ただ、表現することの訓練が必要で、中学生としてのプライドを持って伝えることの訓練を繰り返してほしい」と話した。