多良間で最多18件確認/カンキツグリーニング病
特殊病害虫対策会議で報告
ミカンの葉の持ち込み診断で2011年度に確認されたカンキツグリーニング病の罹病樹が、県内市町村の中で多良間村に最も多く18件に上ったことが特殊病害虫等防除対策宮古支部会議(9日、県宮古合同庁舎)で報告された。カンキツ類に発生する病気で、感染した木は治療できず枯れるため、同罹病樹は伐採処分した。同会では1986年に根絶宣言されたミカンコミバエが2011年度に石垣市を中心に県内10カ所から各1匹の計10匹見つかったことも報告し、「ミバエとの戦いはまだ終わっていない」との認識を示した。
カンキツグリーニング病は、ミカンキジラミが病気をうつしたり、病気の木からの取り木や接ぎ木によって感染する。
宮古ではミカンを広い面積に栽培し収穫して売る人はほとんどいないが、庭木にしているケースが多い。
多良間村では78件のサンプルが持ち寄られ、罹病樹は18件確認され、サンプルに占める罹病樹の割合は23%と高かった。宮古島市の罹病樹は6件(サンプル数48件)。地区全体の罹病樹は24件確認された。
宮古地域における罹病樹伐採事業は年度から始まり、11年度までに66本伐採した。内訳は宮古島市24本、伊良部15本、多良間村27本となっている。
同会には国や県、市村、JAの関係職員が出席した。