青年部中心に意見集約へ/下地島利活用を考える会議
2014年開通予定の伊良部大橋を見据え、下地島を中心に宮古圏域の発展を視野に入れて利活用策をまとめ、市・県・国に提言・要請活動を展開する下地島利活用を考える青年協議会の全体会議が9日、市内のホテルで開かれた。会員30人余が参加し、ワーキングショップでディスカッションを本格化させた。今後ワーキングショップを数回開催し、意見を抽出・集約して要請項目を決定する。
組織の代表幹事は、伊良部商工会青年部の島袋正義さん、宮古島商工会議所青年部の平良恵一郎さん、宮古島観光協会青年部の藤原修史さん、宮古青年会議所の垣花厳志さんの4人。
この日のワークショップでは、下地島空港の利活用アイデアとしての空港機能活用案などの説明があった。
民間活用の場合は▽訓練+不定期便は、運営の採算性・開発の費用対効果▽定期便+訓練の場合は、宮古空港との競合・訓練時間の確保▽国際貨物ハブの場合は、那覇空港との競合・港湾連携の確保-と示した。
軍用活用の場合は▽航空自衛隊は、那覇基地へ戦闘部隊配備を計画中▽米空軍・海兵隊は、日本側による周辺地整備負担が前提-と語った。
軍民共用の場合は▽国際緊急支援は、利用頻度と備蓄経費・運営主体の確立▽陸自衛隊は、軍用関連施設と観光開発のバランス-と話した。
活用案では、具体的な考えは示さず、参加者一人一人に考えさせた。ディスカッションでは、下地島の全体の利活用について活発な意見交換が行われた。
同協議会事務局の中尾忠筰さんは「宮古では、若者が意見を述べる場所があるのか、意見を吸い上げる場所があるのか。青年協議会では、若者が意見を述べ合い、意見を吸い上げていく。今、一番宮古の宝である下地島についてしっかり意見を交わし、宮古全体の利益につながるアイデアを出してほしい」と激励した。