「自衛隊配備に反対」/5・15行進
復帰40年、平和訴え/200人参加し決議文採択
5・15平和行進(主催・平和運動センター宮古島)が12日、上野の大獄城趾公園前駐車場をスタート、市役所平良庁舎をゴールとする行程で行われた。約200人(主催者発表)が9㌔を行進。本土復帰から15日で40年の節目に「戦争のない平和な島」を改めて訴えた。引き続き行われた郡民集会では、宮古島での軍事化の動きを懸念し「先島への自衛隊配備に断固反対し戦い抜く」とした決議文を全会一致で採択した。
午後1時30分から出発式が行われた。主催者を代表して同センター宮古島の砂川勝哉議長は、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が宮古島に配備されたことについて「自衛隊の先島配備への地ならし」だと指摘。その上で「人的、技術的な交流で国境の島々を守るのが政府の役目だ」と述べ、宮古島を含む先島への自衛隊配備に団結して反対していくことを呼び掛けた。
この後、「ガンバロウ三唱」で気勢を上げ平和行進がスタート。航空自衛隊宮古島分屯基地前でシュプレヒコールを上げ、陸上自衛隊配備反対や憲法改正反対などを訴えた。
行進団は約3時間を掛けて平良庁舎に到着。「平和とくらしを守る宮古郡民集会」を開催し、各団体の代表らが決意表明や決議文の採択などを行った。
採択された決議文では、本土復帰から40年の節目を迎えたが今なお、「基地の島」という現実は解決されていないと強調。宮古島においても、陸自配備の動きが活発化していることを挙げ「自衛隊配備がもたらすものは、夢や希望ではなく、近隣国との不要な軍事的緊張や危険性の増加といったマイナス要因ばかり」と指摘した。
その上で「平和な島に自衛隊はいらない。武力で平和は創れない。連帯して先島への自衛隊配備に断固として反対し、戦い抜く」ことを示した。
最後は全員で「ガンバロウ三唱」を行い、節目の行進を締めくくった。