「規則正しく朝食を」/総合教育セ出前講座
家庭学習の定着向け宮城さん講演
県立総合教育センターの出前講座による「教育講演会」が13日、西辺小学校体育館で催され、同教育センター研究主事の宮城保さんが「家庭学習の定着を図る取組」について講演した。
講演で宮城さんは、家庭学習と学力の相関関係図などのグラフを示しながら、全国と沖縄県の事例などを紹介した上で、家庭でできることは「生活リズムの確立」「学習環境の整備」「親子間のコミュニケーション」に的を絞り込んで習慣化する必要性などを説明した。
その中で、「朝食」摂取の重要性を強調。生理学的に脳のエネルギーはブドウ糖だけであることを説明し、規則正しく「朝ご飯」をとることが、身体的にも心理的にも必要とされることであり、規則正しく生活することで、家庭学習定着にもつながることなどを話した。
また、自分から学習習慣が育つ三つのポイントとして、テレビやゲームなどの「誘惑をカット」する環境を家庭内でつくることや、最初のハードルは低めに設定すること、自分にがんばる「励み」を与えることなどの効果を説明した。
宮城さんは「親自身が、ものの見方や考え方をプラス思考に変えていくことも家庭学習の定着には重要な要素になる」と述べ、「温かく見守り、時には厳しく叱るなどで自立を育むことが大切だ」として、家庭学習環境を点検できるチェックシートの活用について説明した。