友愛の心を学んで/県立宮古病院
高校生20人が看護体験
県立宮古病院(安谷屋正明院長)は15日、「看護週間」にちなみ高校生を対象として「ふれあい看護体験」を実施した。体験を通して看護に興味を持ち、看護の道に進むきっかけや目標を持つ機会にしようというもの。生徒たちは職員の指示に従って車いす体験や患者の世話、保育、病室のシーツ交換などを実際に行い、看護の仕事に理解を深めていた。
全員が白衣に着替え名札を着用、髪を整えてオリエンテーションに臨んだ。本永英治副院長はあいさつで「人の助けを必要とする人たちが病院にはたくさんいる。共存共栄が人間社会の目的。これから学ぶ看護の仕事をきっかけに、自分の将来を考えてほしい」と述べた。
照屋清子看護部長はプレゼンテーションで看護部の紹介や病院の理念、組織について、看護師の仕事のことなど詳しく説明した。ナイチンゲールの誕生日5月12日を前後して約2週間、国が「看護週間」として1991年制定したことなどを話し、「将来は、魅力のある看護師の仕事を選んでほしい」と付け加えた。
生徒たちは、実際に車いす移動のための予備知識を職員に指導してもらい、二人一組で実践した。体験学習では5班に分かれ、患者とのコミュニケーションや車いす散歩、食事介助などを行い、すっかりナースになりきっていた。病院1階奥の壁にある「ギャラリーでいご」では、看護週間にちなみ、看護師の活動などを紹介している。