補導7件、県内最多/未成年集団飲酒5月現在
警察「容認する心理一因」/喫煙、はいかいは減少
宮古島署管内で5月中旬までに未成年者による集団飲酒で補導された件数は7件で、前年同時期に比べ2件多く、県内では最も多いことが同署のまとめで分かった。喫煙や深夜はいかいなどで補導される未成年者は減少しているものの、飲酒で補導されるケースが増えている。同署ではカラオケ店や飲食店での補導もあることから「未成年者の飲酒を容認、または黙認するような大人の心理も一因」として、地域が連携して厳しく見守ることが重要だと指摘している。
18日に市役所平良庁舎で行われた「市青少年問題協議会」第1回会議で資料として示した。
それによると、法律に触れる行為の窃盗犯などで検挙・補導された人数は今年4月末で17人となり、前年同時期に比べ14人減少した。
ただ、無職及び有職少年らが後輩の中高生を飲酒に誘い非行助長罪で補導されたケースもあり、先輩の誘いを断り切れずに非行に走る中高生の実態も指摘された。
喫煙や怠学、深夜はいかい、不良交友など、いわゆる不良行為で補導された少年は234人で前年同時期(360人)に比べ、126人減少した。
しかし、飲酒は36人で、前年同時期(27人)に比べ11人増加した。
不良行為で補導されたのは中学生75人、高校生72人となり、中高生が全体の6割以上を占めている。
数字をまとめた宮古島署では「補導件数は減少しているものの犯罪件数は増えている」と指摘。深夜など保護者の目の届かないところで犯罪が起きている可能性があるとして、地域が一丸となって未然防止に取り組むことが重要だと訴えている。
また、集団飲酒で補導された場所が飲食店だったことも挙げ「年齢確認の徹底が必要」と強調。経営者が未成年と知りながら酒を提供したかどうかも調べていく方針だ。