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行雲流水
2012年5月21日(月)22:30

「高校生サミット」(行雲流水)

 5月25日と26日の両日、太平洋・島サミット(主催・沖縄県、外務省)が、名護市で開催される。この会議は、日本と太平洋島しょ国の絆を深めるとともに、持続可能な開発に向けて協力していくためのものである


▼この第6回サミットの開催時期にあわせて、初めて「高校生太平洋・島サミットが明日23日から4日間宮古島で開かれる。参加するのは県内から16人、県外から16人、海外の国・地域から32人、計64人が参加する。テーマは「環境」で、野外学習や、意見交換が交わされ、議論の結果はサミット参加国への提言としてまとめられる。また、地元高校生との交流が行われる

▼話し合われる「環境」の最大の問題は地球温暖化で、その現状認識と対処の共有が課題となろう

▼温暖化の影響は、気温や海水温度を変化させ、海水面上昇や異常気象による洪水や干ばつを増加させる。すでに、水不足で、食糧生産が脅かされている地球が広がっている

▼この高校生サミットには、一つの島国が海面下に水没する危機にあるツバルからも参加するし、祖父の畑で降水量の激変が果樹に与える影響を報告したいと意気込む生徒もいる

▼各国の経済成長優先のため、温室効果ガスの削減がなかなか進まない中で、未来を拓く高校生たちの熱心な討議が期待される。また地元の高校生たちにとっては、交流を通して、共通の課題と、多様な文化に触れて、視野を広げる絶好な機会となる。

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