美ぎ島net
2012年5月19日(土)23:03
シリーズ 島のくらしと環境<15>
ごみ捨てる人、拾う人/与那覇湾の周辺
国指定の鳥獣保護区としてラムサール条約に推薦が決まった与那覇湾。7月にはルーマニアで認証式も行われるというが、周辺はまだ不法投棄がある。宮古島市のクリーン指導員金子導夫さんは「これから観光客も多く訪れるはずだが、このまま市民の意識が変わらない限り、何のためにラムサール条約に登録されるかわからない。これを機会に意識の変革を望みたい」と話す。
金子さんは、せっかく美しい湾なのに、周辺にどうして平気で自転車の廃車やパンクした一輪車などを捨ててしまうのだろうと嘆く。これまで捨てられたごみを拾い集めてきたが、一向によくならない不法投棄にやり方を変えることにした。拾い集めたごみを持ち帰らずに、近くに看板を設置、罰則を明示したり、水鳥の生息地を守ろうと意識の変化を図っている。
なかなか無くならないごみ。公園や道路の植栽ますに放り込まれた空き缶やペットボトル、菓子の紙くずなど、中には生活ごみが散らばっていたりする。拾う人と捨てる人の意識が縮まらない。20年近くこのテーマは言われ続けているが、マナーが改善されないのは一体どこに原因があるのだろう。