水と環境でグループ討論/高校生サミット
自国の首脳にきょう提言へ
高校生太平洋・島サミットに参加する日本を含む15カ国1地域の高校生62人が24日、水と環境について参加国の首脳に提言する内容をまとめるためのグループ討論を市中央公民館で行った。きょう25日に各国政府首脳に提言する。提言の大枠は各国共通となる見込みだが、参加した高校生が希望する場合は、個人的な意見や見解を加えて自国の首脳に提言する。
討論後半には提言内容を①国際的な協調②水資源の管理③持続可能な開発のための教育④その他-の四つに類型化し、内容を詰める作業を進めた。
討論は八つのグループに分かれて行われ、それぞれのグループで、水や環境について参加した国が持つ課題を思いつくままに書き出した。各グループでその課題の共通理解を得るために、課題の類型化などに取り組んだ。
この日のグループ討論は課題の洗い出し、課題の共有、課題が起こる原因と構造など、解決のための提言をまとめるため3回にわたり討論した。解決のために個人的に何をするべきかを決め、提言書に盛り込むとともに、自国の政府首脳または国際機関へ課題改善のための提言をまとめる作業を行った。
トンガ王国から参加しているナモアさん(18)は「トンガの水問題に興味があり参加した。とても良い勉強にもなり、交流も楽しめて有意義に過ごしている」と話した。
クック諸島から参加のウヌイア君(17)は「大国が起こしている環境問題で、南太平洋の諸国にいろいろな影響が出ていることを伝えたい」と述べた。