新エネルギー施設を視察/クリーンエネルギー
相互協力向け踏み出す
ハワイ-沖縄 相互ミッション
2010年6月に経済産業省、米国エネルギー省、沖縄県、ハワイ州の4者が調印した再生可能エネルギーなどの「クリーンエネルギー協力」の覚書を受け、日米政府機関や民間研究所などの専門家からなる「ハワイ-沖縄相互ミッション」の視察団23人が25日、沖縄電力が城辺で建設を進めている宮古島メガソーラー実証実験施設など新エネルギー関連施設を視察した。
視察団の日本側代表で資源ネルギー庁国際戦略交渉官の小井沢和明氏は「日本の中でも先進的なプロジェクト。米視察団にいろいろ見てもらった。宮古島のさまざまな動きは参考になると確信している」と述べた。
メガソーラー設備視察後、米国視察団のケイ・トンプソン団長は「宮古島はクリーンエネルギーだけではなくリサイクルなども含め総合的にエコアイランドとして取り組んでいることに強い印象を受けた。今後調印した4者が協力することで事業が成功することを期待している」と話した。
さらに「宮古島の対応については非常に感銘を覚えている。島に住む人たちも含めエコアイランドに対して一生懸命取り組んでいると強く印象づけられた」と述べた。記者団の質問に答えた。一行は地下ダム資料館やりゅうせきバイオエタノール製造プラント(下地)も見学した。
視察の目的の一つとして、情報収集やデータの交換などお互いが蓄積した経験に立脚し、今後クリーンエネルギーに関する技術の共同研究を進める上で、どのような協力態勢が構築できるかを見定めることも含まれている。
4者が6月に調印した覚書では協力内容として再生可能エネルギー、省エネルギーの分野で、離島における持続可能なクリーンエネルギー経済への移行を促すための政策協議、共同事業の実施などを目指すとしている。
一行は今月22日から1週間沖縄で関連施設の視察を行う。28日からはハワイ州に移動し9月5日まで同州内の関連施設などを視察する予定。