安全な水確保へ行動/成果共有し誓い
高校生島サミット閉会式
高校生太平洋・島サミット(主催・沖縄県)は26日、市中央公民館で閉会式を行った。日本と太平洋島しょ国など15カ国1地域から参加した高校生がサミットの成果を共有。安全な水を得られる世界の実現へ向け、環境に優しい行動を発信することを誓い合ったほか、互いの文化の尊重や豊かな自然を守っていくことも確認した。23日から4日間の日程で行われた同サミットはこれで全ての日程を終了。参加者一人一人に宮古島で学び提言したことの証しとなる修了証書が授与された。
同サミットには太平洋島しょ国などから30人、国内からは32人の高校生が集まり、水にまつわる環境問題とその解決に向けた討議を行い提言を取りまとめた。
25日には各国首脳や代表者らを宮古島に招き、「水の保全、水資源の管理において国際的信頼を得られる政策を実施する」などとした提言書を手渡した。
閉会式で、主催者を代表して県宮古事務所の黒島師範所長は「学んだことを生かし参加者同士協力しながら環境問題の解決に向け努力し、素晴らしい未来を実現させてほしい」、宮古島市の長濱政治副市長は「学んだ成果をそれぞれの国の将来に役立てることを期待している」とそれぞれあいさつを行った。
国内外から訪れた高校生をホームステイで受け入れたホストファミリーを代表して根間康雄さんは「水環境を学んだことは地球を救う礎となる」と述べ、今後も学習活動を広げていくことに期待した。
高校生を代表して神奈川県から参加した周藤洋子さん(洗足学園高3年)は「宮古島に来て、それぞれの文化を尊重し自然を守ることを肌で実感した」と4日間の体験を振り返った。
その上で「私たちが各国首脳へ提言したことがうまくいかないこともあるが、そこから学びエネルギーに変えることはできる。提言書を作った仲間たちとあきらめないでいろんな事にチャンレジし続けること、美しい自然が残るよう頑張っていきたい」と決意を示した。
ニュージーランドから参加したフレイヤ・オサリバンさんは「みんなと出会えてみんなを知ったことが一番の収穫。宮古島での経験や体験すべてに感謝する」と礼を述べた。
最後は全員で「タンディガータンディ(本当にありがとうございました)」と声をそろえて感謝の意を表した。
参加者たちは同日夕には帰国の途に着いた。