宮古本島側架設桁を撤去/きょう伊良部島側に設置
伊良部大橋
宮古本島側の伊良部大橋に設置されていた鉄鋼製の架設桁(ガーダー)を26日午前、大型クレーン船がつり上げ撤去した。きょう27日午前、伊良部島側の大橋工事現場に初めて設置され、6月中旬から本格的に稼働する。
架設桁は、大橋上部のコンクリート製セグメントを接合する際に使用する移動装置。長さ160㍍、幅5㍍の立体構造で重さ670㌧。宮古本島側では2008年12月1日に初めて設置された。
大型クレーン船のクレーンは高さ140㍍、最大つり上げ重量は4000㌧。この日は、慎重に架設桁に玉掛けを行い、つり上げた状態で平良港下崎埠頭へ移動。係留中の台船(バージ)に下ろされた。荷川取漁港には大勢の市民が駆け付け、カメラに収めていた。
宮古本島側と伊良部側の大橋をつなぐ主航路部の鋼床版箱桁は6月14日に設置される予定。一つに接合されると、大橋全長3540㍍のうち、2605㍍がつながり、残り935㍍は架設桁を使って順次完成させていく。
鋼床版箱桁の設置作業中は、主航路部の長山水路は封鎖され、船舶の航行はできない。
伊良部大橋 伊良部島と宮古本島を結ぶ離島架橋。橋梁と海中道路を併用した構造。総延長4300㍍。このうち本橋部が3540㍍。取付橋梁170㍍、海中道路は伊良部側に2本あり計600㍍。橋の幅は8・5㍍あり、3㍍車道が2車線、1・25㍍の路肩が左右に整備される。2014年5月に開通予定。