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2012年6月1日(金)9:00
紅白カマボコなど準備万端/きょう「スツウプナカ」
島は祭りムード一色に/多良間
【多良間村】多良間の豊年祭「スツウプナカ」は本番を翌日に控えた31日、イラブチャーなどの魚類を追い込み漁で漁獲する担当の4カ所のイム(海人)座は総計約2トンを水揚げし、大漁にわいた。魚類は料理をする各クバン座に運ばれ、手作りの紅白カマボコや油揚げ料理にされ、準備万端となった。島は祭りムード一色に包まれている。
スツウプナカは、八月踊りと並ぶ島最大の行事。ほとんどの男性成人が参加し、女性たちは裏方で支える。1983年に村の無形民俗文化財に指定された。
祭り祭場は、ナガシガー、フダヤー、パイジュニ、アレーキの4カ所。各祭場には役割分担の座があり、60代以上の老人座、50代以上の中老座、祭祀運営責任の幹人座、神酒作り担当のブシャ座、供え物料理や接待料理を担当するクバン座、祭祀用の魚類を取るイム(海人)座で構成されている。
スツウプナカ スツは節で年の変わり目、ウプナカは大祭祀の意味。季節の節目の大祭祀は、旧年中の豊作に感謝し、来年の豊かな実りを予祝する行事。