宮古から音楽を発信/「ミャーク・レコーズ」作品発売
島にレコードレーベル誕生
宮古島にインディーズレコード会社が誕生した。レーベル名は「脈 Records」(ミャーク・レコーズッ)で、このほど第一弾作品として、島で活動する4人組バンド・ブラックワックスのファーストアルバム「ナークニー」を制作。今月15日から市内のショップで販売を開始するほか、6月末からはインターネット通販サイトでも販売。ネットを通じ宮古発の音楽が全国へ向け発信される。
レーベルを立ち上げたのは、市内でバーを営みながら、これまでに音楽イベントなどを手掛けてきた通称・P―Boo(ピー・ブー)こと下地学さん(44)。ビンテージ物の録音機材を海外などから買いそろえ、知人宅の小屋を改装してレコーディングルームを完成させた。併せて、平良下里にあるカフの一角にレコード・CDショップ「カセット」を開設。「ナークニー」の先行発売も行っている。
「島でレーベルを立ち上げるのが夢だった」と話す下地さん。「外からの音楽を求めるだけでなく、島から外に向かって発信したかった」との思いを語った。
同レーベル最初の作品となったのは、ミキオ・オクヒラ(ドラム、ギター)、マリノ・イケムラ(サックス)、テツヤ“”オギノ(ベース)、ジュン・サン(ギター)の宮古在住4人組バンド・ブラックワックスのアルバム。タイトル「ナークニー」とは「宮古の根」という意味で、同名の沖縄民謡もある。8曲収録していて7曲がカバー、1曲がオリジナルで、すべて歌のないインストゥルメンタル。ジャズやレゲエ、ボサノバなどさまざまなジャンルの要素を持っている。
バンドマスターのミキオさんは「いろいろな人にかかわってもらい、CDを出すことができた。できるだけたくさんの人に買ってもらうことで、宮古からの音楽の発信を後輩にもつなげていきたい」と話す。
下地さんは今後の構想について「島に昔から伝わる歌も残していきたいし、子どもの歌もCDにしたい。何より宮古からも発信できるということを多くの人に分かってほしい」との考えを示した。