教育・文化 社会・全般
2012年6月7日(木)9:00
ヒメジャコ稚貝200個放流/西辺中生徒
一つずつ穴に移植
県栽培漁業センターと宮古島市によるヒメジャコ稚貝の放流体験学習が6日、西辺中学校(饒平名和枝校長)の全校生徒42人が参加して、狩俣集落西側地先の海岸で、「第32回全国豊かな海づくり大会~美ら海おきなわ大会~」の関連事業として、行われた。
この日放流されたのは昨年4月に誕生し約1㌢まで成長したヒメジャコの稚貝およそ200個。潮間帯の岩場に直
径、深さ共に1・5㌢ほどの穴を開け、一つずつ稚貝を入れて、波や潮による流出を防ぐためネットをかぶせた。
稚貝は5~6年ほどで約8㌢まで成長し放卵できる親となる。8㌢以下のヒメジャコと、放卵する6~8月の採捕は県漁業調整規則で禁じられている。
友利祐華さん(3年)は「こんなに小さな貝が、硬い貝殻なのに、自分の力で5年くらいで大きくなるのはすごい」と稚貝を手に話した。
放流体験学習に先立ち、同校で県栽培漁業センターの岩井憲司主任研究員が水産生物の種類やヒメジャコの生態、海の資源保全などについて講話を行った。