レンタカーにE3/来月1日開始 580台がセルフ給油
エコアイランドをPRへ
国のE3地域流通スタンダードモデル創成事業で市内2カ所の給油所にレンタカー限定のE3セルフ給油機が設置され、8月1日の利用開始を前に29日、りゅうせきバイオエタノール推進室が使用法の説明会を開いた。利用車両は市内の大手レンタカー4社の580台。E3燃料の普及と併せて、エコの島のPRを狙いに実施する。
セルフ給油機が設置されたスタンドは、NEDOE3専用給油所(北給油所斜め向かい)と、JAひららE3併設給油所。専用カードを使い、現金かクレジットカードでセルフ給油する。
一般のガソリンと比べ1㍑当たり4円程度(免税1.2円、セルフ分2~3円)安くできるという。数カ月間様子を見て、混雑などの支障がなければ、利用レンタカーを順次増やしていく。
現在のE3燃料使用車両は公用車350台と企業の190台を合わせて540台。今年度中には2000台の達成を目指す。
サトウキビの糖蜜を原料に生産したバイオエタノールを3%混ぜたE3燃料の製造や供給、実車走行までを実証する事業は、宮古島のキビ増産支援や地球温暖化防止、地域資源の循環モデル確立を目的とする。
今年の春には、商用化を視野に宮古地区の全車両約3万台にE3を賄える年間生産規模750㌔㍑のプラントが稼働。
りゅうせきバイオエタノール推進室の奥島健二室長は「実用化に向け当面、全車両の1割(3000台)への普及を目指していきたい」と話した。
全島E3化の課題には普及促進のほかに、宮古の全19カ所の給油所にE3給油機が設置できるような環境整備(石油業界の理解)を挙げている。