政治・行政
2012年6月10日(日)9:00
幼虫の大量発生防げ/街路樹ホウオウボクの枝伐採
県土木事務所
県宮古土木事務所は8日、「ホウオウボククチバ」と見られるガの幼虫の大量発生を防ごうと、県道78号線(平良城辺線)に植えられた街路樹ホウオウボクの枝を伐採した。同所維持管理班の職員が電動のこぎりを使い、幼虫が潜んでいると思われる枝を一本一本切り落とした。
幼虫は、餌となるホウオウボクの葉を食べて成長する。人体への直接的な害はないが、枝から落ちて人の体にまとわりついたり、民家や店舗内に入ったりする被害が見られる。
また、幼虫のふんや、幼虫を餌にして集まるスズメのふんが周辺の環境衛生を悪化させる恐れがある。
同所によると、今週初めごろに約2㌢の幼虫が確認された。昨年は6月から7月にかけて大量発生したことから、今回は大量発生前の早期予防に乗り出した。
県管理の約250本のホウオウボクが対象。作業は2週間行われる予定。
景観や樹木に配慮し、切り過ぎないよう緑は多少残して伐採しているという。
歩行者や周辺への安全面を考慮して薬剤は使用しない。