宮古病院職員を停職処分/県病院事業局
県病院事業局(伊江朝次局長)は11日、宮古病院勤務の30代男性事務職員を酒気帯び運転で3カ月の懲戒停職処分にしたと発表した。安谷屋正明院長、本永英治副院長、川満勝也事務部長には管理不行き届きとして文書による訓告を、宮国恵徳総務課長は口頭注意を受けた。同病院では3月28日に職員が酒酔い運転で懲戒免職処分を受けており、度重なる飲酒がらみの交通不祥事に事態を重くみた安谷屋院長は12日、幹部職員を集めての厳酷訓示を行った。
安谷屋院長は「これまで飲酒運転防止のための講話を警察に依頼し行うなど努めてきたつもりだが、飲酒運転は人命に関わる重要なこと。本人だけでなく家族、職場にも多大な迷惑を掛ける。今後は院内での飲酒を一切禁じる」と述べ、院内各セクションに周知するよう訓示した。
職員訓示後、本紙取材に応じた安谷屋院長は「命を守る病院では絶対にあってはならないこと。管理の甘さに対しても反省し謝りたい」と述べ、院内の綱紀粛正に徹底して努める考えであることを示した。
また、川満事務部長は「宮古の風土がら飲酒に対する認識の甘さがある。職員に注意するだけでなく、認識を改めるための勉強会を開くなどの具体的対策を講じたい」と話した。宮国総務課長は、処分を受けた職員は普段は非常にまじめな職員であることを話した上で、「停職処分期間中は真摯に反省してほしい」と述べた。
処分を受けた同男性職員は4月4日に宮古病院内で行われた職員の歓迎会で飲酒後、いったんは徒歩で帰宅したが、酒気が抜けたと思い病院へ車を取りに戻った。同日午後9時47分頃、交通検問で酒気帯び運転が判明した。