宮古島ロケ順調に始動/NHK「純と愛」
豪華キャスト一堂に会し
今秋放送される宮古島と大阪を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」の宮古島ロケーションが13日から始まった。ヒロイン狩野純役の夏菜さんは既に幾つかのシーンを撮り終えており、「地元の皆さんに温かく迎えられ、とても嬉しい。宮古の人たちのためにも頑張らなくては」と声を弾ませた。宮古島ロケ5日目の17日、主要出演者の会見が開かれた。豪華キャストが一堂に会し、ドラマに対する思いと宮古島の感想をそれぞれ述べた。
ヒロインの父善行を演じる武田鉄矢さんは「台本のテーマも、取っ掛かりが、この宮古で良い刺激を受けつかみ掛けたという感じだ。宮古ロケに感謝している」と話した。母晴海役の森下愛子さんは登場人物中、唯一「宮古生まれ、宮古育ち」であることを説明。クランクイン前から方言を練習したと述べ、「もっともっと、宮古の人間になれるように頑張りたい」と役づくりへの思いを語った。
兄正役の速水もこみちさんは「素敵な家族像を届けることができるよう頑張りたい」と、弟剛を演じる渡部秀さんは「沖縄も、こんなきれいな海も生まれて初めて。キャスト、スタッフの皆さんと、最高の作品を作り上げたい」と述べた。
宮古島市出身の俳優、平良進さんは純の祖父真栄田弘治(故人)を演じる。同級生や知人が多くいる故郷でのドラマ出演について、「海同様に美しい人情が故郷の良いところ。全国に伝えることができれば」と話していた。
正の見合い相手役を演じる川満彩杏さんは「沖縄、宮古のうわべだけでない一面も伝えられれば」と、また、01年度放送の朝ドラ「ちゅらさん」にも出演した藤木勇人さんは「沖縄の島には個性があり、宮古はおせっかいなほど人が温かく優しい島。元気を失った日本に、暗さの中にある明るさを届けたい」と話した。