浜競馬、綱引きに沸く
多彩にサニツ浜カーニバル
干潟の祭典「第22回サニツ浜カーニバル」(主催・宮古島市など)が17日、下地の与那覇湾、通称サニツ浜で開かれた。約700㌶の広大な干潟を舞台に、浜競馬やレディース綱引き、10人11脚などが行われ、家族連れや観光客らが楽しい夏の一日を過ごした。
恒例の浜競馬には宮古馬7頭が出走した。騎手の巧みな手綱さばきでゴールを目指し、荷川取明弘さんが乗る大風が優勝した。
サニツ浜ふれあい広場の土俵で行われた宮古角力は、初めて「全琉大会」と位置づけられ、久米島や南北大東、沖縄本島から多くの選手が参加。熱戦を繰り広げた。
干潟競技は水中駅伝で幕開け。ほとんど潮が引いた干潟で選手たちが力強い走りを見せ、観客から歓声が沸いた。中には途中で水しぶきを上げて転んでしまう選手もおり、会場から笑いを誘っていた。
男女綱引きでは、滑りやすい足元をものともせず、全員で力を合わせ、男女共こん身の力を込めて綱を引いた。10人11脚は仲間たちと息を合わせ、リズムをとりながらゴールを目指した。宝探しや乗馬体験も行われた。
競技に先立ち行われた開会式で大会長を務める下地敏彦市長は「与那覇湾はラムサールに登録される予定。その与那覇湾の雄大な自然環境の中で、各競技を楽しみながら交流を深め、活力と英気を養ってほしい」とあいさつした。
アトラクションとして下地のクイチャー、与那覇のヨンシーが披露された。