最優秀賞に来間清典さん/第19回鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会
7人が熱弁、会場爆笑の渦
毎年恒例となった「鳴りとぅゆん(鳴り響く)みゃ~く(宮古)方言大会」(主催・市文化協会)の第19回大会が29日夕、マティダ市民劇場で開催され、今年も多くの観衆を集め、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。今年は7人の弁士が登壇し、日常生活の様子や思い出話しなどを巧みに宮古方言で表した。今年、最優秀(市長賞)に選ばれたのは上野高田の来間清典さん。「マラソンの歌」と題
して、故郷の高田集落の青年たちが弱かった地区対抗マラソンを勝利に導くまでのエピソードをおもしろおかしく表現した。
宮古独特の方言の言い回しやアクセントは小さな島でも地域によって大きく異なり、地域独自の歴史や文化に根ざしている。言葉は民族の宝であり、とりわけ宮古方言は、県内でも歴史あるユニークな言葉として全県から注目されている。
今年も宮古の各地域を代表するユニークな弁士たちが威風堂々と舞台に登壇。多少の「ホラ」も宮古方言で表現することで、人の温もりで包み込まれる不思議な雰囲気を醸し出していた。
最優秀に選ばれた来間さんは、数多くの優秀な人材を輩出した上野高田集落では、さまざまな応援歌があるが、宮古の地区対抗競技で、なぜかマラソンだけは毎年ビリ。それを克服しようと「マラソンの歌」が生まれた経緯をユニークに表現した。独特の方言の間合いが会場を終始笑いの渦に誘っていた。
来間さんは「大会に参加するのは初めてだが、初参加で最優秀を獲得できて大変うれしく思う。また、高田の応援歌を知ってもらえることにもつながった。宮古の方言には素晴らし格言なども多い」と喜び語った。
大会参加者の受賞は次の通り。(継承略)
【最優秀賞】来間清典(上野・高田)【優秀賞】前里光恵(平良・宮原)【優良賞】長間三夫(下地・高千穂)【審査員特別賞】長濱国博(伊良部・国仲)【奨励賞】松川寛良(城辺・西東)▽川平俊男(下地・上地)▽下地徹(城辺・新城)