社会・全般
2012年7月4日(水)9:00
オカガニが放卵/池間島
自然の神秘的な現象
池間島の夏の風物詩、オカガニの放卵が始まっている。同島の1周道路では2日、放卵のため海辺を目指して移動するオカガニの姿が観察された。普段は内陸部に生息しているオカガニはこの時期、お腹に卵をいっぱい抱いて放卵のために海辺に移動する。
十三夜の月に照らされた池間島の海では生命のドラマが繰り広げられた。
満潮の時刻に合わせるように、卵を抱いたオカガニが道路を横断した。時折通る車や自転車などを警戒し、横断の途中、急いで道路脇茂みに引き返すオカガニも少なくない。
満潮から潮が引き始めるころ、浜辺の茂みや岩場に姿を潜めていたオカガニが、辺りの様子をうかがいながら波打ち際に移動。寄せる波に身を浸し、全身を震わせ抱いている卵を海に放った。