利用者数は11万8000人/市公民館11年度実績
前年比2.8%増 健康講座人気
宮古島市中央公民館(川満好信館長)のまとめによると、市教育委員会が管理する市内8カ所の公民館の2011年度利用者数は延べ約11万8000人に上った。前年度と比べると3200人(2・8%)の増加。川満館長は「増加の背景には教養や趣味を身に付け、健康で心豊かな生活をしたいとの傾向があるのでは」と要因を推測した。
中央公民館主催講座の利用者は女性が83%を占め、男性は%だった。女性の元気はつらつぶりを示す一方、男性は仕事に追われ、職場の仲間や友人との酒付合いを重視している様子がうかがえる。
主催講座や自主サークルは趣味や健康、料理、実用的なパソコン、手話、三線、コーラス、合唱など多岐に及ぶ。中央公民館の利用者数は5万5000人と全体(8カ所計)の約半数を占めた。
20の主催講座の中で、延べ受講者数は健康講座(講師・佐久川稔さん)が最も多く268人。計画延べ定員200人を68人上回る人気ぶりだった。
受講者の垣花秀子さんは「右肩が不自由で、自動車の方向指示器も左手で操作していたが、ストレッチ体操のおかげで現在は完全に治った。仲間とわいわいできるのも楽しい」と講座に満足の様子だった。
「メンクイ男のそば道場」は、男性を対象にした料理教室。講師は、今年3月まで宮古病院に勤務していた照屋彰さんが務めた。メニューは、おばさんから習った手打ちそばにヨモギやニンジンを練り込んだ逸品。宮古病院の職員に200食を振る舞い好評を博したのが、講師に招かれるきっかけとなった。一人の受講者からは「自宅で実際に作った」と、料理習得を喜ぶ報告があったという。
サークル活動は、各公民館が過去に開いた講座から移行したものが多く、長年続いているサークルも多数ある。
各公民館の特徴的な講座と講座数は次の通り。
【城辺公民館】高齢者大学、日本語、書道など14講座
【下地公民館】タケアラ学校、ストレッチ、夏休み親子陶芸教室など10講座
【上野公民館】いきいきシルバー、琉球舞踊、夏休み英会話など10講座
【伊良部公民館】琉球舞踊、ヨガ、和裁など7講座
【西原地区公民館】琉球舞踊、親子シーサー作り、着付けなど9講座
【久松地区公民館】ストレッチ&有酸素運動、ヨガ、子ども絵画など8講座
【下崎地区公民館】琉球舞踊、ヨガ、親子凧作りなど8講座