産業・経済
2012年7月5日(木)9:00
主航路部工事に遅れ/伊良部大橋
クレーン船、台風で兵庫に避難
建設中の伊良部大橋の中央部に鋼製箱桁を弓形に設置する主航路部工事は当初、5月15日の完了を予定していたが、悪天候の影響で約1カ月半遅れている。
同大橋建設現場事務所によると、箱桁をつり上げるクレーン船は台風4号の接近を受け、兵庫県の港に避難した。現在、船の所有会社と調整中だが、3日現在、宮古到着のめどは立っていない。
伊良部大橋は、2014年3月末の供用開始を予定している。主航路部工事の遅れの影響が懸念されているが、同事務所は「現段階で工期は変えていない。完成予定に間に合うように、工期の短縮方法を検討している」と話す。
主航路部は420㍍で、140㍍の鋼製箱桁3個を連結する。伊良部側は4月28日、平良側は5月16日に設置したが、中央部が残っている。
伊良部側に架設するコンクリート製箱桁は、主航路部を通して運ぶことになっており、主航路部工事の完了が長引けば、今後の工事スケジュールに少なからず影響するとみられている。