風疹患者数さらに拡大
沖縄本島15例、宮古でも注意喚起
県内の風疹患者発生数が6月以降、拡大傾向にあり、今月5日現在で本島で15例が確認されたことから宮古福祉保健所でも注意を呼び掛けている。沖縄本島では先月19日現在で発生件数が5例、同29日現在では12例に拡大し、今月5日現在では15例となった。
沖縄の15例は、人口100万人当たりで兵庫、大阪、京都に次いで全国4番目に多い報告数となっている。
県内の届け出は、3月に1例、6月に11例、今月は3例となっている。
15例中14例が中部保健所管内で、1件は中央保健所管内となっている。
また、男女別では男性が11人(約70%)、女性が4人(約30%)。年代別では10代が1人、20代が7人、30代が6人、40代が1人となっている。
風疹は、風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で流行は春先から初夏にかけて多く見られる。
風疹は、特に妊娠初期の女性がかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し難聴や心疾患、白内障などの障害をもった赤ちゃんを出産する可能性が高くなる。
過去に沖縄では、風疹が流行し1965年には408人の先天性風疹児が生まれている。
同保健所では「管内における患者の届け出はないが、これまでにかかったことのない人や、予防接種を受けたことがない人、妊娠可能な女性は特に注意してほしい」としている。
対策として同所では、早めの予防接種や妊娠前半期(5カ月ぐらいまで)の人は人混みを避け、風疹にかかっている可能性のある人(発熱、発疹等)との接触は可能な限り避けることを呼び掛けている。