宮総実環境班、渡口さん最優秀/県農業クラブ大会
九州への出場権獲得/「水」「食」「介護」に高評価
第60回県学校農業クラブ連盟大会(主催・県学校クラブ連盟、県高校文化連盟)が5、6日に名護市民会館などで開かれ、プロジェクト発表種目で宮古総合実業高校環境班、意見発表種目で同校生活福祉科3年の渡口明香里さんが最優秀賞を受賞。8月に福岡で開催される九州大会への出場権を獲得した。
「農業高校の甲子園」などと言われる同大会は、県内の農業関連学科を持つ高校が参加し、日ごろの学習成果や、測定、フラワーアレンジメントなどの技術を披露し、競い合う県大会。
同校からはグループ、個人合わせ38人が参加。各種発表と技術競技会を行った結果、プロジェクト発表種目の環境区分で「宮古島の『水』と『食』を守れ~日本そばとサトウキビの輪作による環境保全型農業と農家支援」をテーマに発表した環境班と、意見発表種目の文化・生活区分で「介護福祉士を目指して」をテーマに発表した渡口さんが最優秀賞を獲得した。また技術競技の平板測量競技では、同校の砂川聖矢君、砂川裕希君、豊見山大智君の3年生チームが優秀賞を受賞した。
環境班の下地徳智部長(3年)は「最優秀賞を取れたことが信じられないと思ったが、とてもうれしかった。今回、多くの欠点が見つかったので九州大会では悪かったところを改善し、良いところを伸ばして、みんなで協力して本番に臨みたい」と九州大会に向け抱負を語った。
渡口さんは意見発表で、ヘルパー2級の資格を取得したことで、祖母の介助法が分かるようになったことなどをきっかけに、介護福祉士を目指すようになったことを語った。「最優秀と聞いてびっくりして、賞状をもらう時も頭が真っ白だった。九州大会へ向け、今まで以上に頑張って、良い結果を出したい」と意気込みを示した。
7日午後、生徒たちを宮古空港で出迎えた学校関係者らは生徒たちの頑張りをたたえた。
同校の上里栄真農場長は「8月の九州大会に向けて準備し、日ごろの取り組みを発揮して、良い成績を残せるよう頑張ってほしい」、同校農業クラブの島袋健一顧問は「みんな全力を出し切ってくれた。入賞したチーム、しなかったチームはあるが、力を発揮できたと思う」とそれぞれ語った。