宮古の自然 世界にアピール/下地市長
ラムサール登録を報告/副知事「沖縄の誇り」と喜び
【那覇支社】下地敏彦市長は13日、県庁で上原良幸副知事に、与那覇湾の「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」(ラムサール条約)湿地登録認定証を7日に、ルーマニアで受与されたと報告した。県内では5カ所目になる。
上原副知事は「立派なものです。沖縄の誇りです。先行する環境モデル都市としてますます勢いが付く」と述べた。
下地市長は「与那覇湾は野鳥の種類も多く、自然環境も良好であることが世界的に認知された。宮古島全体の良さが、世界にアピールできた」と認定の喜びを述べ「自然界や生態系の多様性を守り、ひいては地球環境の保全に繋げるという思想を醸成したい」と話した。
ラムサール条約湿地登録認定証はルーマニアのブカレストで6~13日まで開催されたラムサール条約締約国会議(COP11)の会期中に同条約事務局から関係自治体に授与された。
報告後、下地市長は記者団に「与那覇湾は地元の人たちが利用して、海の糧を得ていた。魚の産卵場、稚魚の育成の場所でもあり、海の生き物の保育所。今後も大切に守っていきたい」と述べた。
与那覇湾は2011年11月1日に、総面積1366㌶が国の鳥獣保護区に指定された。この区域内の水面域699㌶と林野1㌶、その他4㌶の計704㌶が特別保護地区に指定され、この特別保護地区がラムサール条約に登録された。
ラムサール条約 1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」で「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択された。開催地にちなみ「ラムサール条約」と呼ばれる。日本は年に締約国になった。