地域全体で健全育成を/深夜はいかい防止市民大会
街頭パレードで訴え/中高生が意見発表、宣言採択
主催者あいさつで下地敏彦市長(代読)は「青少年の健全育成には、青少年自らが目的意識を持ち規律正しい生活を送るとともに周囲の大人や地域もそれを支援し見守ることが大切。この大会が広く住民に浸透し宮古全域が安全で住みよい島になること期待している」と述べた。
大会宣言では、青少年の深夜はいかいをなくし、交通事故、飲酒、喫煙、薬物乱用などの問題行動の防止▽思いやりのある心豊かな青少年を育成し、いじめをなくす▽親子の対話を持ち温もりのある家庭づくりに努める▽深夜はいかいをしている青少年への「愛の一声」運動の展開▽大人はシンデレラタイムを励行し夜型社会の是正を図る-など6項目を宣言した。
源河美乃里さん(砂川中3年)と松田風子さん(宮高1年)が意見発表を行い、体験談を交えながら非行防止に向け「家族の絆」「地域のつながり」「支え合い」「周囲への感謝の気持ちを常に持つことの大切さ」などを訴えた。
そのほか、宮古島署の宮城英眞署長(代読)が激励のあいさつを行い、同署管内の少年非行の現状についても報告した。
同署管内で昨年1年間に刑法犯で検挙・補導された少年は82人。そのうち窃盗犯が75・6%を占めている。
83人のうち58・5%が中学生で、非行の低年齢化を懸念している。
また、今年6月末現在で不良行為で補導された少年は418人でそのうち、飲酒、喫煙で補導された少年が全体の78%となっていることも示され、健全育成のために地域が一体となって「非行少年を生まない社会づくり」を展開していくことが呼び掛けられた。
大会後は、街頭パレードが行われ、参加者らは市民に青少年の非行防止と健全育成活動に対する理解と協力を呼び掛けた。