空港乗降客12年上半期/3割増の60万9900人
格安運賃が追い風/市空港課まとめ
市建設部空港課のまとめによると、2012年上半期(1~6月)の乗降客数は、前年同期と比べ13万7400人(29%)増の60万9900人となった。路線別では那覇-宮古が52万1800人と、前年比13万6500人(35%)の大幅増加。スカイマーク(SKY)の那覇-宮古線への新規参入に伴う格安運賃が、急増の追い風となった。
SKYが那覇-宮古に就航した昨年9月以前の離島割引運賃は1万1950円。就航以降は航空3社の運賃競争が激化して、タクシー料金並みの3000円前後でも行けるようになった。
市内に住む24歳の男性は「今は手ぶらで、那覇に遊びに行ける。以前は旅行やよほどの事情がないと行けなかった」と、距離感の短縮を強調した。
空港を中心に客を送迎するタクシーの運転手によると、宮古から那覇に行く人や、那覇から里帰りする人が増えた。「客の回転が早くなり、収入にプラスしている」と客数増を喜んだ。
SKY就航後の空港は、週末の利用客が増え、14日(土)からの3連休初日も混雑した。
那覇に2泊3日の旅行に出掛けた女子高校生4人グループは、はち切れんばかりの笑顔。国吉奈那子さん(宮高1年)は、「観光地巡りや買い物をしたり、友達にも会う」と声も弾んだ。
運賃が安くなってから家族旅行で、那覇に7回行ったという67歳の男性も、「那覇は身近になった」と指摘。市観光商工局(奥原一秀局長)では、格安運賃をPRして客を那覇から呼び込むために、那覇でのポスター掲示を検討している。
上半期の月別客数は、3月の11万7900人が最も多かった。SKY就航以降、前年同月比の客数は、毎月増え続けた。
入域観光客数も上半期は増え、乗降客数増に結び付いた。