３年前に起きた中学生の暴行事件について考えた生徒たち＝20日、佐良浜中

佐良浜中学校（知念安則校長）は２０日、「いじめ」についての特設授業を実施した。各学級でいじめ・暴力を「しない・させない・許さない」の「学級宣言」を採択した。

　テーマは、３年前に沖縄本島のうるま市で起きた中学生による暴行致死事件を題材に「命の大切さ」「人権の尊さ」。

　学級のうち、生徒２６人の３年Ａ組では、高里慎一郎教諭が指導した。

　高里教諭は、３年前の事件を報道した県紙のコピーを配布。見出しは「うるま市中２人死亡」「同級生８人で暴行」「うるま市中２人死亡」「５人逮捕、３人補導」など。

　高里教諭は「私たちの佐良浜中に『いじめ』はないか？」と問い掛け、一人一人に考えさせた。

　また「『いじめ』を起こさないために『学級宣言』を創ろう」と提案。生徒たちは、提案に同意した。

　最後に、亡くなった中学生のめい福を祈って黙とうをささげた。