かん水費用に「明」と「暗」/サトウキビ
スプリンクラー威力発揮
生育にもほ場で差/大型トラックは高額
「暗」の改善には、ほ場とスプリンクラーをセットで整備する農業基盤整備事業に、農家の理解と協力が求められている。
県宮古農林水産振興センターは、宮古のほ場整備率(2010年3月末現在)が47・5%と県平均の53・6%より低くなっているのは課題と指摘。今後は、雨に頼らない水利用農業の推進に
力を注いでいくとしている。
宮古島地方は6月23日の梅雨明け以降、少雨傾向が続き、最近は片降りしているものの、この雨も降った所「明」と降っていない所「暗」に分かれる。
宮古土地改良区によると地下ダムの水使用量は今月1日から急増し、16日は22万㌧とピークになった。職員らは4~18日までの2週間、各地をパトロール。中には夜間の垂れ流しや、かん水ローテーションを守らないケースが見られたという。
同改良区では「かんがい施設の整備地区では、人工雨を確実に降らせる。キビ畑の場合、週1回10㌃当たり30㌧以上のかん水は無駄になる。余計な水は、キビに悪影響を及ぼす。かん水ルールを守ることが、地域全体の安定的な水利用につながる」と適正利用を呼び掛けている。
18日の片降り以降、水使用量は落ち着いている。砂川地下ダムの貯水率は、9日に満水を割り現在は91%、福里地下ダムは満水を維持している。