盆休みは南国で/新暦盆入り
本土からどっと観光客
新暦の盆の入りとなった13日、宮古空港では盆休みを宮古島の海で過ごそうと訪れた家族連れの観光客が多く見られた。日本トランスオーシャン航空(JTA)の東京直行便や那覇-宮古の下り便の多くは、ほぼ満席。全日本空輸(ANA)の那覇-宮古の下りも5便中4便がほぼ満席。スカイマーク(SKY)は、午前11時現在、座席の予約に余裕があった。
盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式。明治政府が太陽暦を採用してから、新暦の7月15日に変わった。現在は東京の地方出身者が子どもたちの夏休みの間に、帰省して墓参りする「月遅れの盆(8月13日~16日ごろ)」をする地方が多く、各企業はこれに合わせて盆休みを与えるようになった。
東京に住む清水克祐さんは、30年前から毎年のように宮古観光に来ている宮古ファン。今年は盆休みを宮古で過ごすため、親戚10人の「大家族」でやってきた。孫の山村和央君は「海を思いっきり楽しみたい」と、3泊4日の旅に胸を弾ませた。清水さんは「宮古の海の美しさは、世界一」と絶賛した。
平良智代さんは、婚約者の山根真起右衛門さん=埼玉県出身=と盆休みに帰省した。秋に予定している結婚式の準備が主な目的。「埼玉には海がないので、海水浴も楽しみたい」と笑顔だった。
宮古島観光協会によると、宮古島の夏場の観光は、海の人気が高く、観光の目的にダイビングやシュノーケリングなどマリンスポーツを挙げた人は43・6%。海水浴の12・5%を合わせると56・1%と海関係が半分以上を占めた。観光地巡りは、22・6%だった。同アンケート調査は、2010年に実施した。