市の借金348億8682万円/11年度一般会計決算見込み
前年度比9441万円の減/貯金は14億円増の36億8691万円
宮古島市はこのほど、2011年度一般会計の決算見込みをまとめた。それによると、市の借金に当たる地方債現在高は前年度より9441万円少ない348億8682万円。市民一人当たり(8月1日現在)に換算すると約63万6000円となる。市の貯金に当たる財政調整積立基金は前年度比14億2562万円増の36億8691万円となった。
11年度の一般会計決算見込みは、歳入総額が前年度実績399億2189万4408円から16億9613万9597円の減となる382億2575万4811円。歳出総額は前年度368億544万5691円より8億7431万8672円減の359億3112万7019円だった。
歳入と歳出の差額から翌年度への繰越額1億2989万4551円を差し引いた実質収支額は21億6473万3241円の黒字となった。黒字幅は前年度の27億2362万4894円と比較すると5億5889万1653円の減となった。
市財政課では、黒字の要因として市町村合併の効果と、財政計画に沿った人件費の抑制などを挙げる。財政調整積立基金は億円上積みされたが、新ごみ処理施設や新中央図書館・公民館の建設といった大型事業が残っているほか、団塊世代職員の大量退職に伴う退職金の増加、合併による交付税特例措置約31億円が16年度から5年間で段階的に縮減されることなどを踏まえ、「さらなる積立が必要」との考えを示した。
11年度決算は議会認定を受けるため、市議会9月定例会に提出される。