過去最高の3億2200万円/ロックフェス経済効果
観客 県内外から5000人/りゅうぎん総合研究所
ミヤコ・アイランド・ロック・フェスティバル2012の実行委員会(野津芳仁委員長)のメンバーが14日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、イベント成功に対する協力に感謝した。また、同日にりゅうぎん総合研究所が発表した今回の経済効果が過去最高の3億2200万円となったことも報告した。
報告を受けた下地市長は「昨年、台風で出来なかったが、今年は成功して良かった。こうしたイベントを雨などで中止にしないためにもいろいろなイベントに対応した屋内施設を建設したいと思っている」と述べた。
今年で8回目となる同フェスは、6月23日に宮古島市上野地区の南西楽園宮古島リゾート敷地内特設会場で開催された。
同研究所が発表した経済効果によると、観客動員数は県内外から約5000人で、県の産業関係表により試算した経済効果は3億2200万円となった。
観客による消費やイベント運営費などの直接支出額2億300万円に対して1・6倍の波及効果となっている。
同研究所では「毎年、島外から多くの観光客を誘致し、3億円以上の経済効果を出すなど、宮古島の一大イベントとして観光振興にも大きく貢献している」と説明した。
経済効果の産業別では、運輸業が6900万円、宿泊業が3800万円、飲食店と製造業がそれぞれ3300万円となっている。
課題について同研究所では「地元の若手経営者を中心とした民間主導で進められていることから、予算の制限等があり県外でプロモーションが十分にできていない。さらに、期間中は島内の宿泊施設が不足するなどの課題もあった」と指摘した。
今後については「このフェスティバルを継続発展させるためには引き続き行政のバックアップや地域のさらなる理解が必要」としている。
今回のフェスティバルには、かりゆし58、FUNKY MONKEY BABYS、ケツメイシ、MONGOL800など有名アーティスト8組が出演した。