来年度から学力検査重視へ/宮古高校入学者選抜
宮古高校(川満健校長)は15日、同校で会見を行い来年3月に行われる2013年度の入試から、これまで「5対5」だった「調査書」と「学力検査等」の比重を変更し、学力検査の比重を重くすることを発表した。
来年3月の入試からは「調査書」が「4・5」、「学力検査等」が「5・5」に変更され、これまでよりも学力検査重視となる。
同校によると先月23日の職員会議で比重変更を決定。今月3日に県教育庁に要望書を提出した。
今回の見直しについては9月に正式決定され、同校では10月に各中学校に対する学校説明会で変更内容を説明する。
比重変更の理由について同校では▽進学拠点校としてのニーズが高く、ほとんどが進学を目的にしている▽東大など難関大学の合格により保護者の進学に対する意識が高まり期待や要望も高い▽中学校からも受験生がもっと勉強するような入試にしてほしいとの要望がある▽受験生が粘り強く勉強に取り組み、その意欲を高校側としても入学後にもっと高めさせ、質の高い授業を目指す-としている。
川満校長は「調査書を軽く見ているのではなく、もっと受験生が勉強するような入試にすることが目的。同様に比重を変更した本島の高校でも良い成果が出ているので期待している」と述べた。
同校によると県内では具志川と普天間が数年前に「学力調査等」の比重を重くしたところ、センター試験挑戦者が増え、国公立大学の合格者も増加。スポーツ面でも良い結果が出ていることを紹介した。
平良中学校の進路指導担当の宮城玲奈教諭は「受験生には今回の変更をマイナスにとらえず、日々の勉強に専念し、さらに頑張るきっかけになってほしい」と話した。
県内の進学校では球陽と開邦が「学力検査等」が「6」、「調査書」を「4」に設定。より学力検査重視となっている。